和の雰囲気をおしゃれに取り入れたいとき、選ばれているのが「和モダン」のデザインです。
でも、こんなお悩みはありませんか?
- 和モダンにしたいのに、なんだか古風な和風になってしまう…
- 和柄を使ってみたら、ごちゃごちゃした印象になった…
- どんな素材を選べばおしゃれに見えるのかわからない…
実は、素材の選び方と使い方を少し意識するだけで、洗練された和モダンの雰囲気に近づけます。
この記事では、和風との違いから和モダンに見せるポイント、そして無料で使えるイラスト素材まで、まとめて紹介します。
そもそも「和モダン」とは?
「和モダン」とは、日本の伝統的な要素を現代的なデザインに取り入れたスタイルのこと。
麻の葉や市松といった和柄、筆や墨の質感、藍や朱などの伝統色。使うモチーフは昔ながらのものですが、その扱い方が現代的なのが和モダンです。
わかりやすいのは、「和風」と比べてみること。同じ素材を使ったとしても、印象はまるで変わります。
- 和風:柄を全面に敷き詰め、金や朱で華やかに。要素が多く、伝統的で豪華な印象に
- 和モダン:柄は部分的に、色数は絞って、余白をたっぷり。すっきり洗練された印象に

旅館や和食店の看板が前者、ホテルのDMやセレクトショップのショップカードが後者、とイメージするとわかりやすいかもしれません。
もうひとつ、覚えておくと役立つのが配分の感覚です。
和風が「和8割・現代2割」だとすれば、和モダンはむしろ「現代7割・和3割」。ベースは現代的なレイアウトで組み立てて、和の要素はそこに少しだけ加える。
この比率を意識するだけで、古風になりすぎるのを防げます。
つまり和モダンの鍵は、和の要素をどれだけ足すかではなく、どれだけ引くかにあります。
和モダンに見せる5つのポイント

素材を選ぶ前に、押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
ポイント①:余白を大きく取る
西洋のデザインが空間を「埋める」発想だとすれば、和のデザインは「引く」発想。何もない空間そのものを、デザインの一部として扱います。
たとえば同じ麻の葉柄でも、紙面いっぱいに敷き詰めれば伝統的な和風に、下部に帯状に配置すればぐっとモダンな印象に。使う素材は絞り、面積も控えめにしましょう。
左右対称に整えるより、あえて片側を大きく空けるほうが和らしい「間」が生まれます。
物足りないと感じるくらいでちょうどいい、と考えてみてください。
ポイント②:低彩度の和色を、少ない色数で使う
和モダンの配色でポイントになるのが彩度です。
同じ赤でも、鮮やかな朱色より少しくすんだ色味のほうが落ち着いた印象に。墨色、生成り、藍、抹茶、柿色といった低彩度の和色をベースにすると、それだけで洗練された雰囲気が生まれます。
色数は「背景に1色+文字に1色+差し色に1色」が目安。
たとえば生成りの背景に墨色の文字、差し色に朱を少しだけ。色が増えるほど和風の華やかさに寄っていくので、思い切って絞りましょう。
ポイント③:明朝体を軸に、筆文字はワンポイントで
和風デザインといえば筆文字を思い浮かべがちですが、実は使いこなすのが難しい書体です。多用すると、和食店や居酒屋のような雰囲気に一気に傾いてしまいます。
おすすめは明朝体を軸にすること。細めの明朝体は文字まわりの余白が広く、ゆったりと上品な雰囲気をつくれます。
大きめの明朝体のタイトルに、小さなゴシック体の英字を添える組み合わせもモダンで使いやすい形です。
筆文字を使いたいときは、タイトルやロゴなど一箇所だけに絞りましょう。
ポイント④:縦書きを少しだけ取り入れる
縦書きは日本独自の書式。取り入れるだけで、和の空気感がぐっと強まります。
とはいえ全体を縦書きにすると読みにくくなるので、見出しやキャッチコピーだけ、あるいは紙面の端に一列だけ、といった使い方がおすすめです。
横書きの本文に縦書きの見出しを組み合わせると、伝統と現代性が同居した和モダンらしいレイアウトになります。
ポイント⑤:和の要素は「直接描かない」
和モダンでありがちな失敗が、富士山も桜も鳥居も和柄も、と全部盛り込んでしまうこと。そうすると「いかにも日本」という主張の強いデザインになってしまいます。
意識したいのは、日本を直接描くのではなく、日本を感じさせること。
伝統的なモチーフを使うなら、薄く、大きく、部分的に。たとえば青海波なら、背景全面ではなく紙面の隅にうっすら見える程度に。
太い枠で囲むより、細い罫線や縦線一本で空間を区切るほうが上品にまとまります。
和紙や木目のテクスチャも、言われないと気づかないくらいの薄さがちょうどいいバランスです。
和モダンのイラスト素材【ジャンル別】
ここからは、和モダンのデザインに使いやすいイラスト素材を、5つのジャンルに分けて紹介します。
すべてイラストACから無料でダウンロードできます。
和柄・パターン素材
麻の葉、市松、青海波、七宝。伝統文様のパターン素材は、和モダンの土台になるアイテムです。
ポイントは使う面積。全面に敷くと和風寄りになるので、紙面の下部に帯状に配置したり、片側だけに使ったりすると、ぐっと今っぽい印象になります。
単色に近いシンプルな柄を選ぶと扱いやすいですよ。
あしらい・飾り素材
雲、波、扇、水引、そして筆で描いた円。和を感じさせる小さなモチーフは、ワンポイントで使うと効果的。それだけで空気感が変わります。
あれこれ組み合わせず、ひとつのモチーフに絞るのが和モダンらしく見せるコツ。
フレーム・見出し素材
情報のまとまりを示したいときに便利なのが、フレームや見出しの素材です。
和モダンで選ぶなら、線が細く装飾が控えめなものを。細い線で囲んだだけのシンプルなフレームや、片側だけに柄が入ったタイプなら、囲んでも重たくなりません。
背景・テクスチャ素材
和紙の質感、墨のにじみ、淡いグラデーション。背景素材は、ページ全体の空気をつくる役割を担います。
選ぶときの基準は「この上に文字を置いても読めるか」。
柄が濃かったり色数が多かったりすると、主役の情報が負けてしまいます。うっすら敷けるくらいの素材を選びましょう。
シルエット・アイコン素材
富士山、鶴、扇、松。シンプルなシルエット素材は、和モダンとの相性が抜群です。
線や面で削ぎ落とされた形は、それ自体がすでに「引き算されたデザイン」だから。単色で使い、ひとつだけ配置すれば、洗練された印象をつくれます。
引き算を意識して、洗練された和モダンに
和モダンのデザインは、特別なセンスがなくても、素材の選び方と使い方次第で近づけます。
余白を大きく取る、低彩度の和色を少ない色数で使う、明朝体を軸にする、縦書きを少しだけ取り入れる、和の要素は直接描かない。
この5つを意識するだけで、ぐっと洗練された仕上がりになるはずです。
紹介した素材は、すべてイラストACから無料でダウンロードできます。
「和モダン」のほか「和風」「和柄」などのキーワードでも、使えそうな素材がたくさん見つかりますよ。
まずは背景に和紙のテクスチャを一枚、余白に筆の円をひとつ。小さく試すところから始めてみてください。
※ 本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合があります。最新の情報とは異なるおそれもありますので、あらかじめご了承ください。



































