2017年9月28日 2022.3.9
本日は写真撮影する上で知っておきたい基本のワードについてご説明します。少し難しいところもありますが、重要なワードですのでぜひお読みください!
1.露出
カシャッとシャッターを切ったその瞬間、カメラは光を取り込んでいます。この光を取り込む作業そのものを「露出」といいます。「露出」は撮影者がコントロールしないといけない最も大事なものです。適切な量の光を取り込み、撮りたい明るさできちんと撮影することを「適正露出で撮影する」と表現 します。光の量が多すぎると明るすぎる、少なすぎると暗すぎる写真になってしまいます。
カメラに「露出」をお任せすることも可能です。スマートフォンのカメラは基本的に自動で露出が決まっていますし、普通のデジタルカメラでは自動モードが搭載されているはずです。しかし自動では思うような写真が撮れないことも多いです。やはり最終的には自分で設定できるようになることをおすすめいたします !
2.絞りとシャッタースピード
1で説明した露出、つまり撮影時の光の量を決めるのは「絞り」と「シャッタースピード」という二つ の項目です。「絞り」は簡単に言うと、光を取り込む入り口の穴、です。 この穴を大きく開くとたくさん光は入ります。穴を細くすると光の入る量は少なくなります。「シャッタースピード」は、光を取り込む入り口の穴を、どれくらいの時間開けておくか、という時間 のことです。水道の蛇口からコップに水を注ぐ様子をイメージすると分かりやすいですね。 蛇口のひねり具合が「絞り」、水を出している時間が「シャッタースピード」です。
「絞り」と「シャッタースピード」についてさらに詳しく説明します。まず「絞り」の単位は F です。俗に「F 値」などと呼ばれています。このF値が少しややこしいです。絞りは、数字が大きいほど絞りの穴が小さくなり、数字が小さいほど絞りの穴は大きくなります。
なんとなく逆な気がしてモヤモヤするのですが、数字が小さいほど穴が大きくて光がたくさん入る、と覚えてください。また、言い方としては絞りの値(F値)を小さくすることを「絞りを開ける」と言い、絞りの値(F値m) を大きくすることを「絞りを絞る」と言います。ややこしいですね・・とにかくF値が小さい方が明るい!これを覚えてください。シャッタースピードはわかりやすくてそのままです。1/60 秒より 1/500 秒の方が速く、速い方が入る光は少ないです。
3.ISO 感度
もう一つ、露出に絡んでくるものがあります。「ISO 感度」です。ISO 感度とは、簡単に言うと、同じ光でもどれくらい反応するか(感度がいいか)という値です。フィルムカメラではフィルムによってISO 感度が決まっていましたが、デジタルカメラではカメラの設定で自由に変えることができます。ISO 感度は高ければ高いほど感度がいいということなので、光量が少なくても明るく撮影することができます。露出をサポートする存在といってもいいかもしれません。
例えば、元々暗い場所で撮影しようとすると、光が足りないのでシャッタースピードは遅くしないといけ ません。しかしあまりに遅いと手ぶれしてしまいます。その時にISO 感度を上げることでシャッタースピードを少し速めることができます。ただし重要な注意点があります。ISO 感度は高くなればなるほど、画像が粗くなるデメリットがあります。
だいたい標準を400と考えて、一番高くて1600までを写真ACは推奨しています。それ以上のISO 感度で撮影すると、写真ACのサムネイル画像などが荒れて見えることもありますので、お気をつけください。
4. ホワイトバランス
「ホワイトバランス」とは、簡単に言うと色味の設定です。少し専門的な話になりますが、光には「色温度」というものがあり、この色温度が高いと色は青味がかり、色温度が低くなると赤味がかります。この色温度は K(ケルビン)という単位で表されますが、光に合わせてカメラ側で色温度を調整する 機能、これが「ホワイトバランス」なのです。自分で何 K(ケルビン)、と数値で設定できるカメラもありますが、基本的には「太陽光」「くもり」「白熱電球」など撮影状況に合わせて設定できる機能を使うといいでしょう。
始めはオート機能を使ってもいいと思います。ホワイトバランスを正確に合わすのは難しいですが、まずは「ホワイトバランス」の設定を変えることで撮影した写真の色味が変わる、ということを覚えてください。
ホワイトバランスを変えるだけでここまで色味が変化します。
本日はここまでです!写真を撮影する上ではずせない重要ワードについてご理解いただけたでしょうか!?カメラの設定を自分で触ってみたりしながら、覚えてくださいね!