ターゲットとなるユーザーに適切な方法で商品やサービスを訴求するためには、マーケティングツールの活用がとても重要です。
「興味はあるけど何を使えばいいのかわからない」「まずは手軽に試してみたい」という方のために、無料で使える13のマーケティングツールとお役立ちサイトをご紹介します。目的別におすすめのツールを紹介しているので、あなたのニーズにマッチしたツールを探してみてください。
デザインテンプレートツール
デザインテンプレートとは、チラシやポスター、提案書などを作成するときの「基本の型」となるデザインの素材のことです。
テンプレートにテキストを挿入したり、テンプレートの画像を好きな場所に配置したりすることで、おしゃれな制作物を手軽につくることができます。
今回はWebデザインに役立つテンプレートツールを2つご紹介します。
デザインAC
「おしゃれでオリジナリティのあるデザインをつくりたい」という方におすすめなのが「デザインAC」。デザインACは、「イラストAC」や「写真AC」でおなじみのACワークスが提供するデザインテンプレートツールです。
無料のテンプレートを自由にカスタマイズして、オリジナリティのあるデザインを作成することができます。テンプレートツールの用途は、チラシや名刺、ポストカード、提案書、SNSのサムネイルなどバラエティに富んでいます。
デザインACの使い方はとてもシンプル。以下のアイキャッチテンプレートを参考に、テンプレートの編集方法をご説明します。
編集したいテンプレート素材を選択したら、画像の右上にある「このテンプレートを編集」をクリックします。テンプレートの編集画面が表示されたら、ツールバーの「テキスト入力」「イラストの挿入」「写真の挿入」「切り抜き」といった機能を利用して、自由に加工ができるようになります。
編集した画像はツールバーの「アップロード」ボタンで任意のフォルダに保存できることに加え、一度に20点までアップロードが可能です。
また、使い方がシンプルなだけでなく、「リアルタイムでのデザイン共有」ができることも大きなポイント。ツールの「共有機能」を利用すれば、数名のメンバーとリアルタイムにデザインを共有しながらの編集が可能です。
編集中のメンバーがエディターの画面に表示されるので、「誰がどの部分を編集しようとしているのか」が一目でわかります。
さらに、自分がオーナーとして作成したデザインと共同編集者として作成したデザインとで保存先が分けられているので、複数のデザインの中から必要なものを探しやすいのも魅力です。
個人での使用はもちろん、共有機能を利用する場合も料金はすべて無料です。
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Lightning
ホームページ制作にWordPressを利用している方にはLightningがおすすめです。
WordPressとは、サイトのページ構成・テキスト入力・画像の挿入といったWebサイト制作に必要な作業を一括で行えるコンテンツ管理システムのこと。ホームページ制作が初心者の方でも使いやすいように開発されています。
Lightningは、WordPressで制作されたWebサイトで利用できる「WordPress専用の無料テンプレートツール」です。WordPressの公式テンプレートに登録されており、WordPressのエディター画面から無料でインストールできます。
Lightning単体では「固定ページの作成」と「記事の投稿」のみに対応していますが、「VK All in One Expansion Unit(通称:ExUnit)」をあわせてインストールすれば、複数のカスタム機能を利用できるようになります。
たとえば、「カスタム投稿タイプ」を設定して記事のカテゴリを分類したり、サイトのトップページに「プロフィール」や「画像つき新着記事リスト」を表示させたりすることができます。
Lightningと同じく、ExUnitもWordPressのエディター画面から無料でインストールが可能です。
アクセス解析ツール
アクセス解析ツールとは、Webサイトにアクセスしたユーザーの流入経路やサイト内での行動などを解析できるツールのことです。
ユーザーがサイト内のどのページを長く閲覧しているのか、どのページで離脱率が高くなっているのかを分析することで、サイトの改善に役立てることができます。
今回はGoogleが提供する「Googleアナリティクス」をご紹介します。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Webサイトにアクセスしたユーザーの情報を無料で解析できるツールです。
Googleアナリティクスを使うと、「ユーザーがどのようなキーワードを検索してサイトに訪問したか」「どのようなメディアを経由してきているか」「サイト内のどのページで閲覧時間が長く、どのページで直帰率が高いか」などを分析することができます。
分析した情報をもとに、多くのユーザーに検索されているキーワードにそくしたコンテンツを制作したり、直帰率の高いページを修正したりしながらサイト改善を図れます。
アクセス数を増やし、より多くのユーザーに長く利用してもらえるサイトを運営するうえで欠かせないツールです。
SEO対策ツール
SEOは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジンの最適化」を意味します。
ユーザーがGoogleをはじめとする検索エンジンで特定のキーワードを検索したとき、自身のサイトが検索結果画面の上位に表示されるように最適化することを「SEO対策」と呼びます。この項目では、SEO対策におすすめのツールを4つご紹介します。
Googleキーワードプランナー
SEO対策でまずはじめに取り組むべきなのが、「SEO対策キーワードの選定」です。
ユーザーの検索するキーワードに適したコンテンツを作成しなければ、たとえサイトのアクセス数が増えてもすぐに離脱されてしまうからです。
そこで登場するのが「Googleキーワードプランナー」。もともとは「Googleリスティング広告」を利用する方のためにGoogleが開発したツールですが、SEO対策にも活用できます。
Googleキーワードプランナーの活用方法は大きく分けて2つあります。
1つめが「新しいキーワードを見つけること」。自身のWebサイトに関連する商品やサービスを入力すると、そのキーワードに関連する検索ワードが調べられます。
たとえば、「服の通販」と入力すると、「安い」「人気」「40代」などの関連ワードが一覧で表示されます。表示された関連ワードの中からSEO対策を行うキーワードを選ぶことが可能です。
2つめは「キーワードの検索ボリュームを調べること」。キーワードを入力すると、入力したキーワードがどれほど検索されているかがわかります。単月の検索ボリュームを調べることも、年間の検索ボリュームを月ごとに比較することも可能です。
検索ボリュームを調べることで、「このキーワードはほとんど検索されていないから今は対策しなくてもよさそう」というように、SEO対策を行うべきキーワードを選別する際の指標になります。
Google Search Console
Google Search Consoleも、Googleが提供するキーワード分析ツールです。
ユーザーが実際に検索したキーワード(検索クエリ)に対して、自身のWebサイトがGoogle検索結果画面上に表示された回数や掲載順位を調べることができます。
Googleキーワードプランナーでは「入力したキーワードに関連する検索ワード」を広く調べられるのに対して、Google Search Consoleでは「自身のWebサイトに訪問したユーザーが実際に検索したワード」に絞って調べることができます。
Google Search Consoleを利用することで、「どの検索クエリで表示回数が多いか(または少ないか)」「どの検索クエリの掲載順位が高いか(または低いか)」がわかるため、改善すべきポイントが明確になります。
GRC
GRCは検索キーワードの「検索順位」を調べられるツールです。
「サイト名」「サイトURL」「検索キーワード」を入力すると、ボタン1つでGoogle・Yahoo・Bingの3つの検索エンジンでの検索順位が表示されます。
掲載順位は、1つのキーワードにつき1日1回までチェックできます。2日目以降のチェックでキーワードの掲載順位に変動があった場合は、順位の上がり下がりを矢印で視覚的に把握できるのがポイントです。
競合サイトの検索順位もチェックできるので、自身のWebサイトで特定の検索キーワードの検索順位が大幅に下がっていた場合、「どの競合サイトで検索順位が上がったのか」を調べることができます。検索順位が上昇した競合サイトと自身のサイトを比較することで、検索順位の改善につなげることができます。
GRCには無料版と有料版があり、無料版では1日に「3URL・10キーワード」まで利用できます。
SEOチェキ!
SEOチェキ!は、完全無料のSEOツールです。
調べたいサイトのURLを入力すると、「発リンク数(内部リンク・外部リンク)」「Google・Yahoo!のインデックス数」「指定したキーワードの検索順位」「キーワード出現頻度」などを調べることができます。
検索順位は、1つのサイトにつき一度に3つのキーワードまでチェックすることが可能。
キーワードごとにGoogle・Yahoo!の検索順位がそれぞれ表示されます。キーワード出現頻度では、サイト内で使用されているすべての単語の出現回数と出現比率をチェックできます。
機能が充実していることに加え、すべての機能を無料で利用できるのが魅力です。
ページ読み込み速度チェックツール
ページの読み込み速度は、モバイルでの掲載順位に影響する重要な指標です。
世界規模で利用されているGoogleでは、2018年1月にページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用することを発表しました。
今回は、Googleが提供するページ読み込み速度チェックツール「PageSpeed Insights」をご紹介します。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsのトップページ上部にある検索バーにWebページのURLを入力すると、読み込み速度の結果が0~100%の数値で表示されます。
読み込み速度が0~49%の場合は「遅い」、50~89%は「普通」、90~100%であれば「速い」と評価されます。
全体の表示速度だけでなく、各項目での読み込み速度の分析も可能です。
「ユーザーがURLのページにアクセスしてからメインのコンテンツを閲覧できるようになるまでの時間」「最初にページを読み込んでから次のコンテンツが表示されるまでの時間」といった項目ごとの速度をチェックできます。どの項目の表示スピードが遅いのかがわかるので、改善すべきポイントが明確になります。
そのほか、「モバイル」と「パソコン」に分けて表示スピードを調べることも可能です。
ページリンク切れチェックツール
サイト内にリンク切れのページがあると、掲載順位に悪影響をおよぼしかねません。
検索エンジンではWebページのデータを自動で取得し、検索結果画面に最新のデータを表示しています。データが取得しやすいサイトほど上位掲載されやすくなり、リング切れでデータが取得できないページがあるサイトほど掲載順位が下がってしまう可能性が高くなります。
リンク切れのページをチェックできる無料ツールをご紹介します。
Broken Link Checker
WordPressを利用している方には「Broken Link Checker」がおすすめです。
Broken Link Checkerは、WordPressで運営されているWebサイトの内部リンクと外部リンクをすべて自動でチェックするツール。
問題のあるリンクが見つかった場合は、ダッシュボードまたはメールにて通知します。
また、リンク切れのページを修正する際は、WordPressのエディター画面を使わず、Broken Link Checkerのプラグインのページからダイレクトにリンクを編集することができます。
競合分析ツール
サイトのアクセス数を増やし、ユーザーに長く利用してもらうためには、競合サイトの分析が肝心です。
今回は、競合サイトのデータを無料で調べられる2つのツールをピックアップしました。
SimilarWeb
SimilarWebの特徴は、2つのWebサイトのアクセス状況を「比較分析」できることです。
SimilarWebには無料版と有料版があり、どちらも比較分析に対応していますが、データを取得できる期間や使用できる機能は異なります。
無料版では、過去6ヶ月間の「合計訪問者数」「平均滞在時間」「ページビュー数」「直帰率」などのデータを比較することが可能です。
また、「外部サイトのリンクからのアクセス」「検索エンジンからのアクセス」「SNSからのアクセス」など、各アクセス経路に占めるユーザーの割合を棒グラフで比較することもできます。
Dockpit
Dockpitは、国内最大規模250万人のWeb行動ログデータをもとに、競合・市場調査、ユーザー理解をかんたんに実現してくれるリサーチエンジンです。
URLを入力するだけで、自社サイトだけでなく、競合サイトのアクセス状況や集客構造などを把握できるため、忙しい業務の中でも、デジタルマーケティングが手軽にできるようになるのが特徴です。
アイデア探しツール
複数のコンテンツを作成していると、アイデアを出すのに苦戦することもあるかもしれません。
そのようなときに役立つツールを2つご紹介します。
Google Trends
Google Trendsは、入力したキーワードに関連する注目のトピックやキーワードを、期間を指定して調べられるツールです。
たとえば、「オフィスカジュアル」というキーワードを入力して期間を指定すると、「関連トピックでは『カットソー』『タートルネック』が急激に増加している」「関連キーワードでは『オフィスカジュアル ジーンズ』『オフィスカジュアル レディース』が注目を集めている」といったことがわかります。
分析期間は、「2004-現在」から「過去1時間」までのさまざまな区分を選択できます。
また、1日単位であれば期間をカスタムで指定することも可能です。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、複数の検索エンジンやWebサイトの「サジェスト機能」からデータを取得し、入力したキーワードの関連ワードを一覧表示してくれるツールです。
「Googleサジェスト」「Youtubeサジェスト」「Amazonサジェスト」「楽天サジェスト」など、15を超えるサイトのサジェスト機能から情報を取得しているのが特徴です。
また、「Google Trends」のデータも取得しており、過去5年間のデータであればラッコキーワードでチェックできます。ただ、期間を細かく指定したい場合はGoogle Trendsのサイトにアクセスして調べる必要があります。
お役立ち情報サイト
SUNGROVE
WEBマーケティングに関する様々なお役立ち情報を発信しているサイトもあります。
SUNGROVEは企業や店舗のコーポレートサイト、ECサイトの制作や、売上アップに導くための集客支援を行っているサングローブ株式会社が運営しているサイトです。
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弊社についても記事内でご紹介いただきました
>>https://www.sungrove.co.jp/youtube-thumbnails/
まとめ
「デザインテンプレートを使いたい」「SEO対策をしたい」といった目的は同じでも、ツールによって搭載されている機能や使い方は異なります。
今回ご紹介したツールはすべて無料で始められるので、気になるツールがあれば積極的に試してみて、あなたに合ったツールを見つけてみましょう。
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