2019年2月7日 2022.3.8
桜や雪景色などの風景写真や、クリスマス・バレンタインなど、シーズンごとの行事イメージは、ストックフォトの中でも需要の高いジャンルのひとつです。
ところが、このテーマは一年の中でもダウンロードされやすい時期とされにくい時期があります。タイミングを逃すと来年のベストシーズンまで機会損失になってしまいます。もちろん、ユーザーによって、用途や素材を必要とするタイミングは変わるため、例えタイミングを逃しても、そのまま寝かせずに急いで投稿したほうが、ダウンロード数が増える可能性は高くなります。
とはいえ、どうせなら需要のあるタイミングで掲載したいですよね?そこで今回は、季節モノの撮影と投稿におすすめのタイミングをご紹介します。
写真ACをご利用頂いているお客様にアンケートを取ったところ、 利用用途は「広告」「資料」「ブログ」などが挙がりました。例えば「冷凍おせち」の予約販売の広告について考えてみましょう。 多くの人が冷凍おせちを買うのは12月末ごろだと思いますが、百貨店やECサイトでは10月頃から冷凍おせちの広告を目にしませんか。
これには理由があって、おせち料理は予約注文をもらい、その注文数に合わせて何ヶ月もかけて少しずつ作り続け、年末に一斉に発送するためです。なるべく早く冷凍おせちの予約数が分かれば、作りすぎを防ぐことができます。そのため、冷凍おせち料理メーカーはお正月が終わるとすぐに来年の商品企画に入り、6月頃から少しずつ冷凍おせちのストックを作り始めます。そして10月に広告を掲載し、予約を受け付け始めるそうです。
ここでポイントなのは、10月に広告を掲載するためには、9月には広告を作り始めないといけないということです。
このように、季節モノ商品の広告は、実際のベストシーズンよりも2~3ヶ月前から制作が始まることが多く、ストックフォトの売れ行きもそれに連動していきます。もちろんイベント直前や真っ只中であっても他の時期よりはダウンロード数は良くなりますが、イベント需要を逃さずキャッチしようと思うなら、2~3ヶ月前には公開完了しておきたいところですね。
ただし、掲載の前には素材の審査があるので、公開されるまでの時間も計算に入れておいてください。通常は3日~1週間程度で審査は完了しますが、投稿数の増加などに伴い、2週間以上かかることもあります。
もちろん、ヒマワリ畑やお花見など、特定の時期にしか撮影できないものは、その時期を狙って撮影するようにしましょう。季節モノの中でも、例えば小物を使った作品であれば、いつでも好きな時に撮影できますよね。そういう作品は少し早めの撮影を心がけてみるだけでダウンロード数が大きく変わりますよ。
いかがでしたか。
ちなみに、前述の冷凍おせちの広告では、重ねて広げた和紙や金の扇子などの素材がよく使われます。他にもお年玉、手まり、羽子板貝合わせ、凧、おとそ(お酒)、竹薮、伊勢海老、着物を着た女性などなど、実は冬を待たなくても撮影できるものはたくさんあるんです!
良さそうな題材を見つけたら、どんどん撮影していきましょう。公開のタイミングを意識しつつ、素敵な素材を撮影してみてくださいね!